とある数学科大学生の備忘録

勉強してきたことをなんとなく話すブログ。厳密性は保証できないです。

連鎖から数学的帰納法を証明してみた

前回、連鎖という概念、そしてそこから自然数の定義をしました↓

 

 

 

mirukatea.hatenablog.com

 

その続きとして連鎖から数学的帰納法を証明するというのが

 

今回のテーマとなっています。

 

証明自体は短いので、じっくり噛みしめながら読んでくださいね。

 

〇証明全体

 

自然数nについての条件P(n)について

 

(1)P(1)

(2)どんな自然数kに対しても”P(k)⇒P(k+1)

 

が成立するとする。

 

また、  M={n|P(n)}

 

とすると、(1)より 1はMの元である。

 

続いて実数aがMの元だとすると、P(n)というのは”自然数””nの条件なので、

 

aは自然数全体の集合Nの元でもある。

 

すると、(2)より、P(a+1)

 

よって、a+1はMの元であることがわかる。

 

これはMが連鎖であることがわかる

 

連鎖の性質より、NはMの部分集合である。

 

逆に、MはNの部分集合であるため、

 

(1),(2)の2つが成り立つならば、すべての自然数nについてP(n)である(終)