連鎖から数学的帰納法を証明してみた
前回、連鎖という概念、そしてそこから自然数の定義をしました↓
その続きとして連鎖から数学的帰納法を証明するというのが
今回のテーマとなっています。
証明自体は短いので、じっくり噛みしめながら読んでくださいね。
〇証明全体
自然数nについての条件P(n)について
(1)P(1)
(2)どんな自然数kに対しても”P(k)⇒P(k+1)
が成立するとする。
また、 M={n|P(n)}
とすると、(1)より 1はMの元である。
続いて実数aがMの元だとすると、P(n)というのは”自然数””nの条件なので、
aは自然数全体の集合Nの元でもある。
すると、(2)より、P(a+1)
よって、a+1はMの元であることがわかる。
これはMが連鎖であることがわかる
連鎖の性質より、NはMの部分集合である。
逆に、MはNの部分集合であるため、
(1),(2)の2つが成り立つならば、すべての自然数nについてP(n)である(終)